見ましたラブコメ。しかも片田舎の男子高校生と大都会のスーパーモデルのだから、ラブ?うそだろコメディーだろ!と思って。
主人公は、末期がんでもうすぐ死んじゃう16才の男子高校生ディラン。
ちなみにディランはボブさんからではなく、ディラン・トーマスというアル中の詩人からとったんだそう。お母さんがアメフト選手に語ってた。
そしてこのお母さん、SATCのミランダだよ。
まあそれはいいとして、もうすぐ死んじゃうディランが日々死に近づいていく中でお医者さんやスーパーモデルのニッキーに会いに行く途中で出会った知らないおじさんから「来世どうしたい?」と聞かれ、「そんなことより今ニッキーを口説きたい!」と行動したり、お父さんの幻覚を見たりして、最後は死んじゃうお話だったよ。
高校生なのにさ、まだ16才なのに死んじゃうんだ。
でもぜんっぜん不幸じゃないの。
どうせもう死ぬって自暴自棄な面は多少ありつつも、だったらやりたいことやろうって実行した満足感というのかな。ニッキーも最期の一夜だけだったけどゲットできたしね。
わたしも笑いながら死にたい。母を困らせない程度には
そんなわけであまりにニヤけたツラで死んだから、お母さんが「もっと自然な表情にできなかったの」と葬儀屋?に相談するほど。
看取った形になったニッキーは過去を悔いて自暴自棄だったんだけど、ディランと出会って後悔をやり直せたっていったら変だけど「あの時ああしてあげてたら」ってのをディランにはやってあげられたからよかったんじゃないかな。
ディラン=悔いなく死んだ、ニッキー=悔いなく看取った という感じ。
ああ!
ここがラブ、そしてコメディーだね!!
あと気になったのは、出てくる人がみんなディランに優しいこと。お医者さんは100ドルほいほい貸してくれて紹介してくれたレストランの支払い持ってくれるし、タクシードライバーもホテルマンもクラブの黒服も、みんなディランだとわかると優しくしてくれるの。
なんだろう?
そりゃ病気、しかも末期がんの人なら「体しんどくないかな?」とか心配はするし優しくもするけど、なんかすごくて「えっここまでやるの!?」とびっくりすることだらけだったよ。
“願い”提供財団は何とも言えないけどね(笑)
わたしは16才ではないけど末期がんでもないから、まだまだ毎日いろんなことができる予定。
でも、たとえば今夜眠って明日の朝目が覚めなかったとしても、ディランみたいに満足してニヤけたツラで葬式出たいな。来世はあるとしたら、原子に戻って宇宙全体にチリヂリでわたしの一部がちょっとずついろんなモノになれそうだから何でもいいな。