わたしの両親は、一度離婚に至ったほど意思の疎通が上手くない。
だけどどうやら気が合わないとか仲が悪いってことではないらしいことに、わたしは小さいころからうすうす感づいていて、大人になって確信した。
どちらも仕事や近所づきあいはちゃんとできるし友達もいる。なのに、夫婦二人で話すとなんだか上手くいかない。子ども心に「言い方変えれば?」とか「タイミング計ってみたら?」と思っていた(伝えてみたこともある)が、そういうものでもないらしい。
弟たちが実家にいたころはまだ時に激しいバトルが巻き起こるのが続いていたらしいが、初孫も産まれた今はすっかり凪いでいる。
それでも未だ静かに状態を継続していて、将来の話などしてないって聞いてた。
ところが先日、大好きなおばあちゃん(母方の両親)ちへ仕事で行ったときにふと「お母さんたちってお父さん引退したらどうするんだろうね?」と聞いたら「お父さんは、お母さんくるかわかんないけど釣りしたいから海沿いの街に引っ越したいなぁって言ってたわよ」と。
街の名前を聞いてびっくり。
何年か前にお母さんに同じ質問をしたときにお母さんが「老後はそこでのんびり暮らしたいの」と話してた場所とほぼ同じところだったのだ。
それをおじいちゃんとおばあちゃんに伝え、三人で大爆笑。
おばあちゃんは「じゃあわたしたちもついてこっか!」と笑いながらおじいちゃんに提案するほどノリノリ。おじいちゃんは少しほっとしてたように見えた。
わたしも、遠くはなるけど4人まとまってもらってた方が何かと安心だし会いに行くのも楽でいいじゃん!と思ったけど、嫁姑ならぬ婿姑とか婿舅問題ってのはないのだろうか?
ちょっと考えたけど、とりあえずやっぱり二人は気が合ってるんだなぁと笑った。
でもこの話、当の二人はまだ知らない。
さてさて。
この先一体どうなることやら。