火の粉というサスペンス小説を読んだ。
分厚かったけどはっきり書かれてることが多くて、とても読みやすかったし超こわかった。
だってみずから無罪判決を下した人が本当は一家惨殺の殺人犯で、数年後に再会してちょっと頼みごととプライベートな話をしただけで隣に引っ越してくるんだよ。
人付き合いの距離感近すぎじゃね?と思うよね。
始まりは、裁判長がある一家惨殺の殺人事件で被告人に無罪判決を下したあとで被害者遺族に詰め寄られて、でも冷静を装って対応する。
ああ、こういうことってもしかしたらあるのかも知れないなぁ。
と読み進めていったら、裁判長は大学教授になって件の事件で無罪にした元被告人がオープンキャンパスに現れるんだよ。わたしが元裁判長の人だったら、もうこの時点で薄気味悪いわ。
でもこの元裁判長はなんとも思わなかったみたいで、元被告人に「あのときの体験談を学生たちに話してくれないか?」なんて提案しちゃってんの。みずから。
わー!これもう死亡フラグだよ。
なのに元裁判長はまったく気づかないし、家庭内のこと=自分の母親の介護とか孫の育児に手こずっててもほとんど無関心。そりゃ漬けこまれるわ。
その後もどんどんわたしの勘が的中していくもんだから、調子に乗って「ドラマ化するならあの役はあの俳優さんだとピッタリだなぁ」とか妄想しながら最後まで読んだ。
まさかすでにドラマ化されていて、おまけにそれを見てたことも忘れて。
火の粉 わたしの妄想配役
登場人物全員ではなく、わたしが絶対ピッタリだと思って妄想してたのは二人。
元被告人・武内=村田雄浩
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パッと見、人当りよさそうなのに「本当かな?」と思ってしまう雰囲気のある人を“狂気に満ち溢れた人”と呼んでるんだけど、年恰好もイメージ通り。と思ったら、ドラマでも武内だった。いや、ドラマで武内だったからイメージしやすかったのか。
元裁判長・梶間勲=松平健
ドラマではキンキンこと故・愛川欽也が演じてたけど、わたしのイメージだと梶間勲はとっつきにくい上に偉い立場のおじさんだから、キンキンと呼ばれてたりして親近感がある人より将軍みたいな人がいいなと。
あれ?でも松平健もマツケンサンバだ。
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小説の最後は「そりゃそうだろ」とスカッとした。
ドラマの最後は思い出せなかったから、いつか再放送してほしい。
http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-38138