おもしろ恥ズイ「いいものができたなぁ!」問題

不合理だからうまくいく

寝る前に読む漫画がマンネリしてきたから、その辺にあった本を読み始めた。

行動経済学ブームに火をつけた博士の2作目の本らしい。が、行動経済学って一体何だろね?まったくわからないけど、まあいいかって読み始めたら、これが意外とおもしろい。

「いいものができたなぁ!」問題はおもしろ恥ズイ

博士がいろんな実験をして、高いボーナスをあげることがやる気や功績に効果的なのか?とか報酬に対して労力をできるだけ少なくする(不労所得みたいな話ね)ことが本質的に求められていることなのか?とかを実証していく内容で、半分くらいまで読んだところ。

ここまででおもしろいなぁと思ったのは「いいものができたなぁ!」問題。

人間は、誰かに与えられたものより少しでも自分が手間をかけたものの方が価値があると判断し、その価値を他人も同じように認めてくれると思い込んでいるんですって。

博士の実験では、被験者におりがみを折らせるんだけど、上手にできてなくてもプロが作ったものと同じ値段をつけたがるし、手順が途中省かれてて苦労したほど高値をつけてた。

う~ん、まあ、そりゃそうだろうな。

一生懸命やったんだもんね。

売りに出すならそれなりにお金払ってもらいたいし、買おうとする人もその金額で納得してくれるはずだと思いたい。

けど、もしわたしがその被験者の一人で、同じ値札をつけられてプロのものすごい鶴の横に並べられたら「きゃーやめてー」ってなるだろうな。

悲しいかな、それが現実(笑)

他人事だとおもしろいけど自分事だとちと恥ズイ。

行動経済学ってこういうことかな?

不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)