最近は茎わかめ・干し梅、ゆずの皮の甘いカリカリもランクインかな

お菓子とビール

昨日行った海で、モームが書いたお菓子とビールを読み終えた。

解説を読むまで知らなかって申し訳ないが、モームは“日本モーム協会”というのがあるほど、そして作品発表時のみならず、謎のままにしてた登場人物のモデルを死後もしつこく探られたりした(しかも見つけられちゃった)ほど人気の作家なのだそう。

古い本だからか1ページの文字数が多く(感じて)予想以上に時間がかかり、読み終わるまでに1週間。同じ本を1週間も読み続けた自分の集中力を褒めてあげたい(笑)し、読むほどにニヤリとしてしまう場面やセリフがあるものだから同じページを何度も読んだりしてたんだ。

ネタバレ注意?お菓子とビールを読んだ感想

お菓子とビール (岩波文庫)

この本を読もうと思ったのはズバリ、タイトル。

なんだけど、読んでも読んでもタイトルと内容が繋がってこず、最後に書かれてた解説を読んでやっと「ああ!そういうことなんだ」とすべてを理解した。

そして理解したら読んできたすべてがおもしろかったなぁとしっくり。

お菓子とビールってタイトルには「人生を楽しくするもの」という意味が込められてるんですって。たしかにそうだね。ビール最高!

で、思い返したら、いちいち皮肉っぽい言い回しやちょっとゲスい勘ぐり・批判的な視点で他人やモノを見ることとかについついニヤリとしてた自分を、まあちょっとは反省するけどやっぱりニヤリニヤリとしちゃう。

でもね。

解説にあった死後ファンに突き止められた人物モデルのこととか、モーム自身の人生のことを読んでたら「叶わなかった想いを清算したかったのかな?」と思った。

どうせあの世へ行くのなら、身軽な方が高く飛べそうだもんね。